第7話 「スネてる先生も可愛い♪」




  蓬莱泉さんが‘あの人’の妹――!?
  それは寝耳に水どころか、洪水にでも飲み込まれたような話。
  まさに驚天動地! 衝撃の新事実!


  「……って、考えてみたら私‘あの人’のことなんにも知らないんだわ」
  「そうよね……私が高等部に進学する頃には‘あの人’はもうミカ女短大に進学してたし……」
  「家庭教師に来てもらってた時だって、あまりの緊張で勉強するのが精一杯」
  「プライベートな話なんて、聞く余裕なかったもの!」
  「今でもたまーにメールをもらったり、電話でお話くらいはするけど、相変わらず緊張しっぱなしで……」
  「だったら、わたしが教えてあげましょうか?」
  「ほ、蓬莱泉さん! い、いつからそこに!?」
  「せんせいが、ねえさまの写真を見つめて‘恋する乙女’の顔になっちゃってたあたりからかしら?」
  「それって、最初っからってことじゃない!」
  「せんせい、まだねえさまのこと好きなの?」
  「そ、そんなんじゃないわ! これは、目標って言うかお守りって言うかその……」
  「お守り?」
  「そうよ。いつか私も‘あの人’みたいな女性に……」
  「あはははは!」
  「な、なんで笑うのぉ!?」
  「だって、せいせいがねえさまみたいな女性になるなんて、ぜーったい無理だもの」
  「がーん! わ、分かってるわよぉ! でも、目標にするくらいいいじゃない〜っ」
  「無駄なことは止めておくのね」
  「はうあ!? 一度ならず二度までも否定された!?」
  「う〜、どうせ私には‘あの人’みたいなカッコイイ女になるなんて無理ですよぉ」



  「あらら……せんせい、スネちゃった」
  「はうう……」
  「うふふ♪ でも、スネてる先生も可愛いっ♪」
  「やっぱりせんせいは、カッコイイ女よりも可愛くてイジメがいのある方が似合ってると思うわ」
  「イジメがいがあるって……そんなのいやぁぁぁ〜っ」


次回に……続くっ♪

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